小学校の悩み

【闇が深い】小学校の漢字の採点が「厳しすぎる問題」について考えてみた

漢字の練習をするこども
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※賛否の分かれる内容と思いますので、ご自身の価値観に合わせてお読みください。

2020年に公立小学校の1年生に進学した息子がいるのですが、小学校生活も半年以上が過ぎ、我が家の教育方針と学校の教育方針との違いに驚く経験を何度かしてきました。

今日は、学校との価値観の違いを一番感じている「漢字のテスト採点厳しすぎ問題」について、自分なりに考察してみたいと思います。

我が家の漢字に対する方針

まだ鉛筆の持ち方も未熟な小学校低学年では特に「漢字の読み書き」に対しては「好奇心を持ち学ぶ」環境を一番重視しています。

漢字は第三者が見て認識可能なものに関してはハナマルをつけますし、「自己肯定感」を高める声掛けを意識しています。

小1の息子が漢字テストを持って帰ってきた

ある日の昼下がり、息子は少し肩を落として小学校から帰ってきました。

それは『先生に提出していた宿題の漢字テスト(丸つけは親の仕事)が返却され、私が書いた100点を消されて漢字の直しがあった。。』という理由でした。

漢字の練習

その文字がこの「立」という漢字です。

漢字のテスト

ハナマル100点でニコニコマークまで書いていた親(私)の採点は、無残にも斜線で訂正されています。

ここで内なる声を一言・・・

「え。。先生、なにも点数まで消さなくても・・・泣」

漢字の練習

他にも、こちらの「右」という漢字。

漢字の練習

「ノ」の部分と「口」の部分が離れているとのことで✖。

漢字の練習

こちらの「大」という字は、最後の”はらい”の開始位置が気になられた様子。

「え。。厳しい・・・」

私自身は、その字と認識でき読めるものは全てハナマル満点だと思っているので、この厳しい採点にはとても驚きました。

調べてみると、同じ思いを抱いているお子さんや親御さんは意外に多いということに気づきました。

なぜ「厳しい」のか

「なぜこんなに厳しいの?」

疑問に思った私は、国が出している教育方針について調べました。

すると、なんと!

文化庁の公式見解としては「漢字の採点はゆるやかであるべき」と平成28年に各都道府県の教育委員会へ通達を出していることが判明しました。

文化庁の見解「ゆるやかな採点が望ましい」

文化庁がまとめている資料では・・・

小学校での細かすぎる漢字の採点について「ゆるやかな採点が望ましい」と明示されているではありませんか。

▼文化庁から発表されている資料

その中の、ごく一部を抜粋してみたいと思います。

文字の細部に必要以上の注意が向けられ,本来であれば問題にならない違いによって,漢字の正誤が決められる傾向が生じている。

出典:https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2016022902.pdf

昨今の漢字の採点への厳しさを危惧していると書いてありますね。

字の細部に違いがあっても,その漢字の骨組みが同じであれば,誤っているとはみなされない。

出典:https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2016022902.pdf

また、漢字の骨組みが同じでその字と認識できるものは誤りではないとも明記しています。

例えば、今回息子が細かい指摘をされて返却された「右」という漢字について、文化庁は以下のように指摘しています。

出典:https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2016022902.pdf

「ノ」と「口」接触の有無は正誤の判断基準になりません!!!

先生~見てますか~!正誤の判断基準にならないそうですよ~!

(先生がいちいち細かい字形の指摘でせめてくるので、負けじと応戦するスタイルw)

それじゃあ、いつも息子は誰の・何のための指導を受けているの・・・か?

謎が深まりますね・・・。

先生達の見解「あえて厳しく指導している」

文化庁の指示では”ゆるやかな指導”が求められているのに、なぜ先生たちはここまで細かい指導を徹底しているのでしょうか・・・?

そんな先生達の漢字指導に対する意識を調査した興味深い動画を発見しました。

優秀な高校生がまとめた、すごく面白い視点からの動画ですね。

先生方の言い分としては

  • 文化庁の漢字に対する方針は知らなかった
  • 高校入試の採点が厳しい(?)から仕方ない
  • ゆるやかな採点基準を現場任せにされたら困る
  • ゆるやかさを許容し続けると漢字文化が崩壊する

こんな感じのことを一様におっしゃっていますね。

こちらの動画が作られたのが平成26年であるため、まだ先に紹介した”常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)について”が発表される前であることから、

現在は先生方の意識に変化があってしかるべきと思いますが、話はそう簡単ではないんですね。。

どんな問題点があり「厳しい」のか

現場の先生に文化庁の指針は届いていない

会社員生活を長く経験しているので、なんとなく分かるのですが、多分現場の先生で文化庁の指針をご存じない方ってたくさんいるんですよね。。

先生方は皆さんお忙しいので、日々の業務に忙殺されて「それどころじゃない(怒)」という方も多いんだと思います。

文化庁が発表してる資料はなんと242ページもあります。多忙な中、業務時間内にこの資料を読み込むことのできる先生は一体どれほどいるんだろう?

結局は、現場の学校や先生が積極的に新しい教育方針を受け入れるだけの土壌が整っていないということかもしれません。

届いたとしても受験至上主義な限り変わらない

仮に、現場の先生方にこの教育指針が正しく理解されていたとしても、受験で✖を貰うかもしれない中、緩い採点を続けることは容易ではないと思います。

この指針が日本全体の教育方針として、受験時にも(必ず)適用されるという保証がなければ、残念ながら結局は浸透していかないということなのでしょう。

現場の先生の判断だけに任せるのは酷かも・・・

私自身も文化庁の指針を拝読しましたが、素人目にも正直「この採点の曖昧さを完璧に共有するのは不可能」と感じました。

『字形と読み取れる』の価値観は人それぞれですし、その子の字を頻繁に見ている担任と、受験時の採点を担当する先生ではやはり価値観にズレが生じる可能性は全く否定できないとも感じました。

その曖昧さを全て現場任せにするのは酷だな・・・というのも正直な感想です。

ただ、1つ言えることは「行き過ぎた指導は全く必要ない」という点です。

この1点だけは今一度全ての先生方に情報共有していただきたいですし、周知徹底すること自体は可能だとも思っています。

私立中学ではテスト後に先生に✖の異議申し立てが気軽にできた

私自身が中学受験を経験し、中高一貫の女子校に通っていました。

そこでは、公立校ではあまり見慣れない光景がごく当たり前に見られました。

テスト返却後には毎回、先生に「自分のテストの解答は合っている」と主張する生徒が長蛇の列を作っていました。それが当たり前の光景だったんです。

生徒はみな「先生の意見が絶対ってなんでわかるの?」という視点を持っていました。

「先生だって間違うことあるでしょ。」と思っているし、先生自身も生徒の意見が正しいこともあると考えていたからこその光景だと思います。

先生は仕事を増やされ、正直鬱陶しかったと思います(笑)

ただ、たとえそれで先生に鬱陶しがられても生徒には何のデメリットもない状況というのは、生徒からすれば健全な状態を保つのに適した環境であったとは思います。

小学校の「厳しすぎる」漢字に対する我が家の対応

担任に異議申し立てはしない

こういうこと言うと怒られるのかなぁ。

正直、我が家は勉強に関しては公教育になにも期待していないので、今回のことも異議申し立てをするとか全く考えていません。

(息子が学校での勉強を苦痛に感じるようであれば話は別ですが、本人もそこまで気にしていないようですしね。)

その代わり、息子にはどんな背景や理由があって先生の採点が厳しいのか(漢字はもともと自由な世界ということも)をちゃんと説明しました。

息子は「漢字はもともと自由な世界」という言葉がとても心に響いていたようです。

そうそう。そうやって興味を持って楽しく学べれば、小学校の先生からの評価なんてどうでもいいのよ。(心の声は胸にしまっときましょう笑)今はそれで充分です。

厳しすぎると判断した採点は親がフォロー

ただし、今回の件は根本的な解決にはなっていないので今後も起こる可能性は高いです。

なので、必要に応じて親がフォローする必要はあるなと思っています。

とりあえず、今回の息子の答案に関しては(間違い直しの)宿題を確認した上で、100点の斜線の上に斜線をしてwもう一度、100円満点!!!と記載しておきました。

今後も、先生に認められなくても本当に正しいのであれば「親が認める」という流れは必ず実践しようと思っています。

中学は私立も視野に検討中

基本的にこういうくだらないことでヤキモキしたり、失望したり、正直無駄な時間だと思っている(※個人的な見解です)ので、

公立中学への進学はなしかなぁ・・・と漠然と考え始めました。

ただし自分が中学受験を経験して、そこにはまた別の問題もあると思っているので、今後の息子たちの教育環境についてはまだまだ熟考が必要だと思っています。。

=2020年12月23日追記=

↑色々調べていくうちに、こういうプロジェクトもあるのか~と勉強になります。

公教育はさて、果たしてグローバル時代の変化に追いつくことはできるのでしょうか?

徒然な感じになってしまいましたが、変わろうとする力さえあれば未来はきっと明るいですよね(願望)!

ただ現状では、公教育の変化を待っている受け身の姿勢ではなんとも心もとないので、親自身が確固たる教育論を見つけていくほかなさそうです。