我が家は6歳と2歳の男の子がいる共働き家庭です。必然的に子ども達は保育園に通園しています。
そして、我が家は引っ越しや園への不満で2回の転園を経験しています。
通園経験のある保育園の種類はそれぞれ「公立保育園」「私立保育園」「子ども園」です。
今回は、それぞれの特徴を経験談も交えてお伝えしていきたいと思います。
- 来年度の保育園をどこにしようか悩んでいる方
- 保育園の転園を考えている方
公立保育園
息子が1歳前に職場復帰しました。最初に通園したのは「公立保育園」です。
公立保育園の良いところ
- 自治体が運営しているから安心
- 先生がベテラン!公務員なので心の余裕も!?
安定の自治体運営
公立保育園は、自治体が運営していますのでとにかく「安心」が一番の売りではないでしょうか。
園庭なども(もちろん国の基準をクリアしていますので)広い場合が多く子どもたちものびのびと過ごすことができます。
また地味に大切なのが、自治体運営だから「市民:親」の意見に敏感!ということ。
後程、私立園の特徴でもお話ししますが、区役所に意見したら直に届くって大事です。実際には意見することはなくとも、親の目を感じれば園の運営もおのずといい方向に向くものです。
とにかく先生がベテラン
職員さんは、ほぼ公務員さんですので待遇や給与も安定しています。必然的に優秀な保育士さんが集まりやすいです。
息子は一人目の子でしたので私自身不安でいっぱいでしたが、いかんせん先生方がどん!と構えていらっしゃるのですごく安心したのを覚えています。
具体的には「0歳児といえど先生との相性があるんですよ~」と慣らし保育での様子を加味して、担任の先生の中からさらにそれぞれの子ども達二人に対して一人のメイン担当の先生がついてくださいました。親にとっては先生とのコミュニケーションも大切なので、ほぼ専属で担当してくださる先生が様子をきちんと把握してくださっていたことには感謝しかありませんでした。
公立保育園の悪いところ
- 融通が効かない
- 先生の転勤がある
融通が効かない
これは正直、園の融通を改善するというより「親の働き方」が見直された方がいいのでは?と思ってしまいますが、公立では預かり時間が私立より短いことが多いというデメリットもあります。そして、親のタスク(オムツバケツの設置やゴミの持ち帰り、お布団セッティング等)も多かったので結構大変なのは事実です。ただし休日のイベントは運動会くらいで楽でした。
先生が転勤してしまうこともある
息子が在籍中にはありませんでしたが、年単位で園長先生や担任の先生が異動してしまうこともあるようです。
我が家が通った園はとってもいい雰囲気でしたが、6年間通えばその雰囲気も変わる可能性は十分あるというのが悩ましいですね。

私立保育園
引っ越しを機に、2歳児より「私立保育園」に転園しました。
私立保育園のいいところ
- 独自の教育方針で他にはない教育が受けられるかも
- 独自のサービスを展開している可能性がある
独自の教育方針を持っている
我が家が通っていたのは「モンテッソーリ教育」を推進している園でした。自宅ではしてあげられない教育を受けさせられるのはとてもありがたかったです。園との方針が合致すればとても良い環境なのではないでしょうか。
独自のサービスがある
例えば、通っていた園では親の朝のタスクが設けられておらず、シーツ掛けやオムツの持ち帰りなどが全く必要ありませんでした。子どもを預けるタイミングで荷物が一式入ったカバンを先生に渡せば、その日の準備や片付けは全て園がやってくれていました。親に厳しめの公立の保育園から転園してきた為、とても驚きましたし、共働きの朝の忙しさの救世主かのように助かった記憶があります。
私立保育園の悪いところ
園長先生の雰囲気次第で園の運営状況の良し悪しが決まる
ごめんなさい。正直、私が通った私立園はとてもじゃないけどいい環境ではなかったので、悪いところが目立ってしまいます。
とにかく園の雰囲気は「園長先生」が握っている
私が通っていたのは新設の私立・保育園でしたので外観はとてもきれいで「ここいい!」と選んだのですが、肝心の園との相性は完全に見落としていました。
朝、園長先生が玄関に立っているのですがほとんど挨拶もなく(もちろん笑顔もなし)とても不安な気持ちで通園させていました。先生方も園長先生の顔色を伺ってばかりで、子ども達にも怒鳴ったりしていました。アレルギーの相談しても迷惑そうで、毎日本当に憂鬱&不安でした。
園長先生の異動はないので閉鎖的な環境
上で書いたような不満があっても、肝心の園長先生は異動しません。
そしてたまらず区役所に相談しても恐らく区役所も園との関係を悪くしたくないので個人で解決するよう促されるはずです。保育園不足が叫ばれる昨今、園と役所の立場は必ずしも対等ではないのです。
しかし、園のトップがそういう感じでは、もはや相談する受け皿がありません。
もちろん、全ての私立園がこうではないと思いますが私は通園半年でたまらず転園希望届を提出しました。
認可保育園は全て優良保育園!と勘違いしがちですが、園や園長先生の雰囲気をしっかり確認されることを強くオススメします。
子ども園
そして、上にある私立保育園から転園したのが現在も通園している「子ども園」です。
我が家が通園しているのが、もともと幼稚園だった園が未就園児むけの【保育課】と未就学児向けの【幼稚園の放課後保育】を導入して誕生した子ども園です。
子ども園のいいところ
- 幼稚園の教育が受けられる
- オプションで習い事が充実している可能性がある
幼稚園教育(文科省管轄)が受けられる
保育園は厚労省管轄、幼稚園は文科省管轄です。
平たく言うと「保育園は健康を重視している」「幼稚園は教育を重視している」ということです。ですので、子ども園はその両方をバランスよく取り入れてくれているということになります。
息子は、昼間は幼稚園児として幼稚園に通っていて放課後はそのまま保育室に移動して保育課のお友達と一緒に遊ぶという流れで一日を過ごしています。昼間の幼稚園では読み書きや英語の授業もあり、ただ保育されるだけではない「教育」が確実に受けられます。
施設・オプション教育が充実している
子ども園ごとにもよると思いますが、もともと幼稚園の運営がしっかりしていれば「施設費」はしっかり確保されていることが多いです。
広いグラウンドが芝生で整備され、中には室内プールを完備しているという幼稚園も聞きます。そういったところが子ども園として運営していれば、そういった付加価値の享受もできるのです。
事実、息子が通う子ども園は「オプション教育」にも力を入れていて、放課後にサッカーや体操・それから民間プールのバス送迎など手厚い教育が受けられています。
子ども園の悪いところ
- オプション費用が高い
- 働くママに理解がない可能性も・・・
- 園の雰囲気は園長先生次第
オプション費用が高い
もともと幼稚園であれば、施設維持費や境域費を別途徴収される可能性は大です。
また、制服があることも多いのでそういった諸経費は、通常の保育料とは別で徴収されます。我が家は、充実した教育が受けられていると感じていますので全く不満はありませんが、中には高いと感じる方もいるかもしれません。
平日開催のイベント・お手伝いが多い
幼稚園でのイベントを踏襲していることが多く、お手伝いやイベントごとは平日が多いです。
息子が通っている園の場合だいたい月に1回程度は何かしらのイベントが入っていますので、仕事を都度お休みするか、子どもに納得してもらうしかありません。周りは幼稚園のママが多いので、任意参加とはいえ専業主婦の方が多いため参加率はほぼ100%ですので、仕事が忙しすぎて参加できないと子どもが肩身の狭い思いをすることも考えられます。
幼稚園の園児の割合が多いと肩身が狭いことも
我が子が通っている園は8割が幼稚園のみの通園で、保育課に所属しているのはわずか2割です。
幼稚園自体は長期の夏休みや冬休みなどがありますので、幼稚園のお友達が長期のお休みでも保育課の子どもたちはお休みではありません。今では納得してくれましたが、以前は「なんでお友達はみんなお休みなのに僕はお休みじゃないの?」と聞かれ心苦しい思いをしたのも事実です。
園の雰囲気は「園長先生」が握っている
現在通っている子ども園は、園長先生もしっかり見てくださっているのでまったく不満はありませんが、やはり民間が運営しているので、ハズレを引くと上記私立園のように大変な想いをする可能性も十分ありえます。
ただし、もともと幼稚園の子ども園であれば、これまでも保護者とのお付き合いは重視してきているはずですので(幼稚園も言ってしまえば人気商売なので評判は重視しているはずです・・)そういった面では私立の保育園よりは安心なのかな・・というのが個人の見解です。
まとめ
いずれにせよ、大切な子ども達を通わせる保育施設。
私自身、我が子にとって最良の選択だったのか未だに自問自答が続きますが、働くと決めた以上は親もある程度の覚悟が必要ですよね。。
ただし、私のように表面だけで園の良さを判断して、後から子どもが不憫な想いをしないよう是非慎重に選んでください。
個人の意見としては「新設」の私立保育園や子ども園は特に要チェック!だと思っています。
園自体も設立当初は混とんとしていますし、全くの新設の場合は口コミも集まらない状態だからです。
という基準だけで判断せず、きちんと中身を確認しましょう。
皆さんのお子さんも、どうか楽しい園生活が送れますように!
