こんにちは!海外親子留学情報ブログ「マジカマジカル」の津村ようこです。
今回、カンボジアの首都プノンペンで開催された学生向けビジネスコンテストに参加して来ました。
私は一般参加のママですので、起業家目線のレポートにはなりませんが、たくさんのことを感じたビジネスコンテストでしたので、会場のお写真と共にその雰囲気をレポートしたいと思います!
※画像や動画利用の許可を得て作成した記事です。転載は固くお断りいたします。
Ideathon CAMBODIA(アイデアソン)とは?
アイデアソン開催の背景と概要
開催日 | 2023年9月16日~17日 |
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開催場所 | カンボジア(プノンペン)Cambodia-Japan Cooperation Center |
主催者 | (株)マーズフラッグ |
協賛企業 | ReNet Japan Group Inc. |
参加対象者 | 学生※スタートアップ不可 |
Ideathon(アイデアソン)とは、「アイデア」と「マラソン」を組み合わせた造語で、決められた時間の中でグループごとにビジネスアイデアを出し合い、そのアイデアを磨き上げて発表し、結果を競うイベントのことです。
▼2023年のアイデアソンの様子
Ideathon CAMBODIA(アイデアソン カンボジア)は昨年からスタートしたばかりの新しいビジネスコンテストで、主催はサーチテクノロジーをベースとしたWebサービス会社(株)マーズフラッグです。
昨年2022年に開催されたアイデアソン内から、すでに2社が新たなベンチャー企業として会社化されているということもあって、カンボジア内でもとても注目度の高いイベント!
今回は「IT技術を用いたカンボジアの社会課題解決」をテーマに37チーム・140名以上が参加する大きなものになりました。
我が家は、(株)マーズフラッグ代表の武井様ご家族とたまたまプライベートで仲良くさせて頂いている関係で、武井さんの「良かったらプノンペンのイベントに遊びに来てね~」の一言を本気で信じ、図々しくも視察をさせていただくことになりました。
(武井さん、改めて貴重な機会をいただきありがとうございました!)
後ほど会場のお写真などもシェアしますが、学生の社会課題解決や新規事業に対する熱意をバシバシ感じて、おばちゃんの私の心までも熱くなるイベントでした。
アイデアソンの目的
Ideathon CAMBODIAは、イノベーションへの想いに共感した複数企業の協賛を基に開催されているイベントです。
アイデアソンへの想いを(株)マーズフラッグの武井社長に伺ってみたところ、主に下記の目的を持って開催を決めたことが分かりました。
- 支援ではなく、内部からイノベーションを起すことで発展を促進する。
- イノベーションを実現するための機会提供を行っていきたい。
(株)マーズフラッグとして、起業家としての新たな価値提供の場として、カンボジアでのIdeathon開催を決意したと武井さんご自身も仰っていました。
イノベーションを起こすためには多様な人材と議論の場が必要であり、日本を飛び出して海外で開催する意義もよく理解できます。
何より、若い力が課題解決意識を持って「社会をより良いものにしていこう!」と活動するパワーは、多くの大人にとってもとても学びのあるイベントだと感じました。
Ideathon CAMBODIA(アイデアソン)当日の様子
それでは、会場の中に入って実際のイベントの様子を振り返ってみましょう!
1日目の会場の様子
Ideathon CAMBODIAは今年で2回目の学生向けビジネスコンテストです。
場所はカンボジア日本協力センター(CJCC)で、9月16日と17日の2日間に渡って開催されました。
▼カンボジア日本協力センター(CJCC)
朝8時前にも関わらず、たくさんの学生ですでに会場内は熱気を帯びています!
イベント開始前にはエントランスホールで朝食やコーヒーも配られていました。
学生達も腹ごしらえをして決戦に備えます。
イベントのスタートは(株)マーズフラッグ代表の武井社長のご挨拶から。
普段の穏やかで面白い武井パパのイメージとは違い、パリッとカッコよい姿に私も子ども達もびっくり!(実は)とってもすごい方だったのですね、武井さん!!
会場にはカンボジアの企業からもたくさんの応援が来てくださり、トークセッション等が行われていました。
開会式後は早速、学生達がそれぞれチームに分かれてビジネスアイデアを出し合います。
みんなとっても真剣なまなざしで課題に取り組んでいました。
エントランスホールには、各企業から集まったメンターや審査員の方々がそれぞれブースを持ち、学生が自由にアドバイスが受けられる環境が整っていました。
それぞれのブースでも活発な議論が交わされていて、学生達の真剣度が伝わってきます。
ランチや軽食は協賛企業様からご提供いただき、学生達が英気を養えるようにサポートくださっていました。
また、サンドイッチやフルーツ、コーヒー等が常時提供されていました。
余談ですが、南国では今が旬のランブータン!とっても甘くジューシーで美味しかったです♪
学生達もランチでお腹いっぱいになって元気回復。午後からも頑張ってね!
イベント中、学生達の笑顔にとても癒されました。
まだあどけなさの残る彼らですが、カンボジア選りすぐりの優秀な学生達で、参加者の半分は官僚に、もう半分は外資企業へ就職したり、自ら起業する方々だと聞きました。
まさにカンボジアや世界の未来を担う若者達!可能性しかないですね!
今回のイベントでは審査員の他に「メンター」という、学生のアイデア出しのサポートをしてくれる強力なサポーターも参加していました。
それぞれご自身でビジネスをやられている現役経営者の方々ばかりなので、学生達も真剣に議論を交わしていました。
メンターの皆さんも一日中、学生達のアイデアをより良いものにしようと積極的にアドバイスやエールを送っている姿が印象的でした。
(個人的には、審査員やボランティアの方々も積極的に学生とコミュニケーションを取られていてとても刺激を受けました。)
イベント1日目は学生達は17時半まで会場内でプレゼン資料を作り、明日の本選に向けての準備を進めていました。
(徹夜でアイデアを練るチームもあるのだとか…!学生の熱量を感じます。)
今日は長丁場お疲れ様でした!明日の発表が楽しみ!
2日目の会場の様子
おはようございます。いよいよ本選当日です。
昨日とは違い、さらに緊張感のある雰囲気です。
審査員の皆さんもズラッと勢ぞろい。
すでに審査員が40チーム全てのアイデアに目を通し審査を済ませており、今日は40チームの内わずか10チームしか本選でプレゼンをすることができません。
ランチの後に本選に進むことができる10チームが発表されると、歓声はもちろん、悔しさで涙を流す学生も見受けられました…。
どのチームも優勝を目指して頑張っていました。
彼ら彼女らのイノベーションに対する想いや熱意はきっとどこかで花開くはず!
選ばれたチームもそうでなかったチームも、本当に良く頑張りました。
なんだか母親のような気持ちで、私の胸も熱くなりました。
その後、本選にて10チームの発表が行われました。
本選では審査員の前での発表となり、プレゼンテーションは全て英語で行われます。
学生は、例え片言でも一生懸命英語を使ってビジネスのビジョンや実現性をアピールしている姿が印象的でした。
審査員も、ひとつひとつのアイデアに真剣に耳を傾けていました。
プレゼンテーションの後には、質疑応答タイムがあり、審査員からは起業家や投資家目線で厳しい質問も飛び交っていましたが、学生達は臆することなく熱意を持って回答している姿がカッコよかったです。
正直、私は英語力があまりなく全ての内容を把握することはできませんでしたが、学生達が真剣にビジネスを考え「社会をより良いものにしたい!」という気持ちは十分すぎるほど伝わりました。
プレゼンテーションを行った10チーム全てが会社化できたら…という母心が湧いてしまう…。
しかし、社会イノベーションを起こすためにはしっかりプロの目からのジャッジも必要ですね。
全ての発表が終わり休憩時間を挟んでいる間に、審査員室では審査員の皆さんが10チームのジャッジを進めていました。
審査員の皆さん、朝から数時間の間に400ページ近い資料を読み込んで審査をされてビジネスとしての実現性や、収益性も含めてプロの目線からジャッジをされていました。
本選に進んだ10チームから表彰台に上れるのはわずか3チームです。
表彰式では、緊張感で空気が張り詰めていました。
1チームずつ発表されるごとに歓声が上がり、まさに学生達の人生の転換点を目の当たりするような感激を覚えました。
最終的には3チームが表彰されそれぞれ賞金や商品が贈呈されましたが、今回参加した全ての学生のアイデアや経験が、いつか世の中をより良くするサービスを生み出す原動力になったら良いなと願ってやみません。
Ideathon CAMBODIA(アイデアソン)受賞アイデア
今回、本選に進んだ10チームの中から上位3チームが表彰されました。
それぞれ社会的ペインを解決するための素晴らしいアイデアばかりで、今後のカンボジアをよりよいものにするサービス・会社へと進化していくに違いないと感じました。
カンボジアや世界のこれからを担っていくビジネスが誕生した瞬間です!
アイデアソン2023/優勝作品
アイデアソン2023/準優勝作品
Ideathon CAMBODIA(アイデアソン)に参加した感想
実は、我が家の主人も過去にビジネスコンテストをきっかけに起業した経緯があったので、息子達にも「イノベーションが起こる瞬間」や「新しいことに挑戦する素晴らしさ」を身近に感じてほしいと、今回Ideathon CAMBODIA2023に参加させていただきました。
今回のイベントを通して「自分の人生やカンボジアの未来を切り開いていこう」という、若者のバイタリティを感じ、「私自身ももっと頑張りたい!」というヤル気や元気をもらうことができました。
- 英語が完璧じゃなくても挑戦する
- 失敗なんて怖くない
ある種、若者ならではの捉え方かもしれませんが、「失敗することを恐れて何もしないより、どんどん挑戦して小さな目から大きな社会イノベーションを起こしていくんだ」という根拠なきパワー(自信)は、多くの大人達にとって刺激のある、忘れかけていた感覚かもしれません。
学生達の頑張る姿を見て、未来への希望を感じるとともに「自分にもまだまだ何かできるんじゃないか?」「社会のために頑張れることがあるんじゃないか?」おこがましくもそんなことを考えるきっかけとなりました。
今回主催の(株)マーズフラッグ様はもちろん、スポンサーや審査員、ボランティアの皆様のお力で素晴らしいイベントになったと感じました。
イベント直前のお願いにもかかわらず快くご招待いただいた(株)マーズフラッグの社員の皆様にも改めて御礼申し上げます。
▼参加者へのプレゼントが山積み!準備のひとつひとつ、とても大変だったことと思います。
今回、主催者やボランティアの皆様のご準備の大変さにも頭が下がる思いであるとともに、実際に前向きで素晴らしいたくさんのアイデアが山積みになったイベントだったなと回顧いたしました。
イベントに関わった全ての皆様、本当にお疲れ様でした!
※本記事執筆にあたり、お写真をご提供くださった方々にも改めて感謝申し上げます。
実は秘密裏にキッズ版ビジネスコンテストも実施されていた!?>>
実は学生向けビジネスコンテストの裏では急遽、子ども達にもワークショップを行って頂きました!その様子は別記事にてまとめています。ご興味ある方はぜひご一読ください。